ミャンマーの第4特別自治区であるモンラ(東シャン州)はNDAA (National Democratic Alliance Army)軍が管理している。
指導者はリンミンション、ミャンマー名はU Sai Lin(中国の元軍人、1960年以後にビルマ共産党を支援するため、中国政府から派遣され、そのままミャンマーに移住)である。
モンラは、シャン州のKyaington市から90キロ(56マイル)、タイのMessai から256キロ(160マイル)、ダロウン川の対岸には雲南省がある。時間設定は中国時間と同じで、ミャンマーより1時間半早い。
ここでは高速通信のインターネットが使用でき、5つ星 ホテル、近代的なビル、道路、カジノ、ゲームセンター、レストラン、バー、スパ、マッサージ店などが並んでおり、看板は中国語で書いている。
使用言語は中国語、貨幣は中国元である。モンラの山の上にはパゴダがあり、ミャンマーの風景も残っている。
レストランには生きた蛇、サル、亀、見たこともない動物がおり、客が注文すれば料理にしてくれる。
モンラの市場では、世界中で販売が禁止されているトラの皮や骨、象牙、希少動物などが販売されている。トラの皮一枚は1700万チャット(中国元で10万元)で販売している。
モンラでは毎日1000人以上の客が訪れており、主に中国からが多い。
1990年以降、モンラにはロシア、カザフスタン、タイ、中国などからの美人が多いと有名である。
モンラのホテルに泊まる時には、パスポートや登録証などを見せる必要がないが、ホテルの下にあるカジノやゲームセンターへ入る時はパスポートや登録証を見せる必要がある。
ホテルの客室数は3万室以上あり、ホテル・観光省の発表によると、比較してヤンゴンでは2015年3月31日時点で13,990室しかないという。
ここでは、1日の最低賃金は13,600チャット~17,000チャット(80元~100元)である。
ネーピードーの政府連邦大臣からモンラの担当者に、他のミャンマー各地から労働者を日給2,500チャットで派遣したいとの依頼があったが、低賃金であるため、断った。
モンラではミャンマー各地から4000人以上の労働者が働きに来ているとU Sai Maunt NDAA中央委員が語った。
モンラは国連と協力してアヘン栽培を止め、1997年にアヘンがない地区である世界に発表した。
また、2000年には、米国外務省がモンラではアヘン栽培がないことを認めている。
出所:7Day News Journal,20.5.15